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ubuntu-server-10-04:self-signed_certificate

自己署名サーバ証明書の作成

サーバの鍵を作成

きちんと信用されるCAに署名してもらうにしても、自己署名するにしても、とりあえずは署名してもらう鍵をつくらなければ。

鍵長が1024では安全ではないといわれる昨今なので、ゴッツく4096で。

$ sudo openssl genrsa -des3 -out server.key 4096

パスワードを聞かれるので2回同じものを入力。

今作った鍵はパスワードで暗号化された鍵。サーバデーモンで使用する場合、毎回パスワードを入力して使用していては利便性に問題があるので、パスワードを解除した鍵を作成。

$ sudo openssl rsa -in server.key -out server.key.insecure

わかりやすく名前を変更。

$ sudo mv server.key server.key.secure
$ sudo mv server.key.insecure server.key

Certificate Signing Request (CSR) を作成する。

$ sudo openssl req -new -key server.key -out server.csr

いろいろ質問されるので答えておく。適当にエンターすると署名できない。'.'を入力するとブランクになる。

  • Country Name (2 letter code): 国コード
  • State or Province Name: 州名/都道府県名
  • Locality Name: 市町村名
  • Organization Name: 組織名
  • Organizational Unit Name: 組織内ユニット名
  • Common Name: アクセスされるホスト名を設定する www.example.com
  • Email Address: 連絡先のメールアドレス

この csr ファイルを自分で作った CA に署名させる。

証明書と鍵の格納場所

サーバやCAの証明書や鍵は、 /etc/ssl に格納するのが標準らしい。

  • /etc/ssl/certs 証明書 (公開情報)
    • ディレクトリのパーミッションは 755 root:root
    • 内部に格納するファイルのパーミッションも 777 root:root 等
  • /etc/ssl/private 秘密鍵 (機密情報)
    • ディレクトリのパーミッションは 710 root:ssl-cert
    • 内部に格納するファイルのパーミッションも 640 root:ssl-cert 等に設定して慎重に管理

Certification Authority を作成

初めに Certification Authority (CA) を作成。

CAが使用するファイルをまとめるディレクトリを作成。

$ sudo mkdir /etc/ssl/CA
$ sudo mkdir /etc/ssl/newcerts

CAが使用するファイルを作成。1つ目がCAが発行した証明書につけられる通し番号を記憶するファイル。2つ目は発行された証明書を記録するファイル。

$ sudo sh -c "echo '01' > /etc/ssl/CA/serial"
$ sudo touch /etc/ssl/CA/index.txt

必須ではないが、複数回証明書を発行する場合は設定しとくと便利。 /etc/ssl/openssl.cnf の [ CA_default ] 内を変更。

dir             = /etc/ssl/             # Where everything is kept
database        = $dir/CA/index.txt     # database index file.
certificate     = $dir/certs/cacert.pem # The CA certificate
serial          = $dir/CA/serial        # The current serial number
private_key     = $dir/private/cakey.pem# The private key

ルート認証局の鍵と証明書を作成する。10年間有効で鍵長は4096bit。

$ sudo openssl req -newkey rsa:4096 -x509 -extensions v3_ca -keyout cakey.pem -out cacert.pem -days 3650

作成中に国コードなどの質問があるが、なにか入力しておかないと後で署名できなくなる。

organizationName はサーバの CSR を作成した時と同じものを入力。

作成されたファイルをインストールする。

$ sudo mv cakey.pem /etc/ssl/private/
$ sudo mv cacert.pem /etc/ssl/certs/

ブラウザインポート用の証明書を作成

作成した CA をブラウザ等に信頼できる CA として登録する場合に使用する証明書を作成。

$ sudo openssl x509 -inform pem -in /etc/ssl/certs/cacert.pem -outform der -out ca.der

ca.dar をブラウザに読み込ませる。

作成したCAで署名

server.csr を作成したCAで署名する。10年間有効な署名。

$ sudo openssl ca -in server.csr -config /etc/ssl/openssl.cnf -days 3650

署名されたファイルは /etc/ssl/newcerts/01.pem にある。以後署名するたびに番号が増えていく。

このファイルを開き、—–BEGIN CERTIFICATE—– から —-END CERTIFICATE—– までをコピーして新しく server.crt ファイルを作成し、ペーストして保存する。(このファイルを使用する場合もある)

作成された pem crt をサーバに設定する等して使用する。

ubuntu-server-10-04/self-signed_certificate.txt · 最終更新: 2011/05/21 12:38 by admin